ねこくまブログ

もはやただの雑記です。

【ジャンプ+】篠原健太先生の新作「彼方のアストラ」がおもしろい!

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どうも! 筆者ともです。

今回はジャンプ+で連載が開始された「彼方のアストラ」を読んだ感想を書いていきたいと思います。作者の篠原健太先生は週刊少年ジャンプで「SKET DANCE(スケットダンス)」を長期連載していた実績があるので、新作もかなり期待大です。

彼方のアストラを一言で言うと……

新作「彼方のアストラ」はどんな漫画かというと「SF宇宙漂流帰還記」というかんじでしょうか。前作の学園モノであるスケットダンスより、物語の世界観のスケールが大きくなっています。

第1話のあらすじと感想

西暦2061年のムーサニック宇宙港。惑星マクパにて、宇宙キャンプをするためランダムで選ばれたケアード高校のB5班の9名が集まった。無事に惑星マクパについた矢先、メンバー全員が謎の球体に飲み込まれる。飲み込まれた先は「宇宙」。運良く宇宙船を発見し、全員避難したが外部と連絡がとれない状況。さらに、惑星マクパ上空の宇宙かと思われた現在地は、5千12光年先というはるか彼方だった。

スケットダンスが好きだったので、冒頭では「このかんじ懐かしい!」と思いながら読んでいました。ヒロインの「アリエス・スプリング」は「歌のお姉さん」っぽいし、「カナタ・ホシジマ」は「ボッスン」っぽいです。ほかにもどことなく「スイッチ」っぽいメガネがいました。

序盤はキャラの掛け合いや、ところどころちりばめられた細かいギャグはさすが本誌で長期連載されていた方の作品だな~とニヤニヤしながら読んでいたのですが……

 

わくわくの惑星キャンプから一転。絶望の淵にたたされたメンバーたち。混乱の中、宇宙服が故障した仲間を救出するときは、手に汗握りました。

 

また「宇宙のひずみのようなモノ」に飲み込まれたときの表現は見たことない表現で新しいと思いました。

第2話のあらすじと感想

運良く宇宙船に避難できたが、5千12光年という途方もない距離を移動するには食料の不足で自滅してしまうことが判明。意気消沈するメンバーだったが、食料を確保できそうな5つの惑星を経由し、帰還するルートを一つだけ発見。アストラ号と名付けられた宇宙船は出発する!

意気消沈しそうな中、なんとか帰る方法を見つけたメンバーたち。その方法を思いつくところなんかは「篠原節」とでもいうべき(私しか言ってない←)手法でした。

個性豊かなキャラクターたちが、これからどんな困難に立ち向かっていくのか楽しみです。

 篠原節は健在! ストーリーに関係ないと思わせて絡ませる手腕が見事すぎる!

「SKET DANCE(スケットダンス)」や読み切りのころから感じていたのですが、篠原健太先生の漫画の特徴として

・「計算されたぐだぐだなキャラ同士のやりとり」

・「役にたたない小道具」

・「それらがラスト怒濤のように絡まり(ぐだぐだな会話から物語の解決のヒント)(発想の転換で役に立つ小道具へ)昇華される展開」

が上げられます。

 

新作「彼方のアストラ」でも篠原節とも呼ぶべき、それらの特徴が見受けられました。

たとえば第1話で主人公がかっこよく登場するときに使用した「反重力シューズ」。

これをヒントに2話では帰還する方法を思いついたんですよね。

 

個人的には今後「フニシア・ラファエリ」の「パペット人形(ビーゴ)」になにか仕掛けがありそうだと注視しています。

 

ギャグテイストで一見、何気なく登場させる小道具たち。それらが一転、大活躍する展開はギミックが高度であればあるほど読んでいて「おもしろい!」となります。どうか予想の斜め上を行ってくれ! 篠原健太先生ならかっちりハマった展開にしてくれるはず!

まとめ

これから「メンバー内のいざこざ」や「経由する惑星でのトラブル」や「アストラ号の謎やトラブル」、「惑星の軌道が逸れて、ルートを一からやりなおす」等、さまざまな困難が予想できて読者としてはハラハラしそう。でも、それらを緩和するギャグがあるからきっと大丈夫! 

 

「前に進め!」という強いメッセージ性のある「彼方のアストラ」は間違いなく、心熱くする王道の少年漫画になりそうです。

 

それにしてもジャンプ+の連載陣の層がかなり厚くなってきたように思います。

脅威の新人「ファイアパンチ」、ギャグ職人「フードファイタータベル」等々、本誌であるジャンプを超える日も夢じゃないかも!

 

 ※スケットダンスがあまりに懐かしすぎて、ジャンプ+のキャンペーン中に読んじゃいました。当時ジャンプで「ヒュペリオン」を読んだとき、お腹がねじ切れるくらい笑ったのはいい思い出です。

 追記 彼方のアストラ 第1巻は7月4日に発売決定!

単行本、kindleともに7月4日発売です。

最初の惑星でのトラブルをとおして、キャラクターたちがいきいきと動いています。さらに謎も深まってきて、続きがかなり気になる展開。ますます目がはなせない彼方のアストラ。毎週連載されているので、2巻もすぐにでそうなのもうれしいですね。