どうも! 筆者ともです。今回は発売が待ち遠しいゲーム「ペルソナ5」のキャラクターデザイナーである福島成記さんのメイキング動画を視聴したので記事にしていきたいと思います。あのかっこいいイラストを描く秘訣がわかるかも!
さっそくメイキング動画を見てみよう
ペルソナ5 キャラクターデザイナー副島成記 イラストメイキング - YouTube
上記の動画が今回のイラストメイキング動画になります。アトラスの公式動画です。以前からアップされていたのですが、動画再生時間が1時間もあったので「これはながら見じゃなくて正座して見なければ」と思い、しばらく見ることができませんでした。
最近やっと時間をとることができて、無事に視聴できたという次第です。
動画を1時間見た感想
結論から言えば「なんか油断してたら急に絵が浮かび上がってきた!」という、何を言っているのかわからねーと思うが状態になってしまいました。
最初、スラスラ~っと全体の下書きをされていたんですよ。アタリ線っていうんですっけ。もうキレイな線とかじゃなくてガンガン描いていくカンジ。こういうのなら自分も描いてるな~と思いながら見ていたら、いきなり右半分を黒で塗りつぶしてるんですよ。バケツ使わず筆で塗りつぶすんだ~って見てたら、拡大して主人公の顔にとりかかっていました。
で、気づいたら主人公の顔が浮かび上がっていたんですよ。何を言っているのかわからねーかと思うが……
浮かび上がっていたんですよ!←
↑福島さんのイラストメイキングを見て発狂するねこくまくんの図
個人的に見ていて目からウロコが落ちたイラスト技法
まず1点目。それは「ほとんどレイヤーを使っていない」であろうということ。
ふつうはPCで作業するなら下書きをしたり、下書きをとりこんだりして、その上にレイヤーを重ねて線をなぞって描いていくものだと思っていたんですよ。そうすれば消しゴムとかかけなくていいじゃないですか。下書きのレイヤーは消しちゃえばいいわけだから。
福島さんはちがいます。おそらく下書きというものがなく、軽くアタリをとってその上から直接線を引いていくスタイル! す、すっげえ!
そして2点目。レイヤーを分けないから、「消しゴム(白ペン?)がめちゃくちゃ活躍する」という点。ふつう消しゴムって間違えたところを消すための道具じゃないですか。
福島さんはちがいます。黒で勢いよく描いた線を消しゴムで修正するのはもちろんのこと、消しゴムで黒を削って線を浮かび上がらせるんですよ! いうなれば彫刻みたいなカンジ。黒で木をつくり、白で木を削るスタイル! 浮かび上がった線がめちゃくちゃスタイリッシュな線になる様はまるで魔法のようです。
あれ……これ何かでみたぞ……
【漫勉】浅野いにおの仕事環境や写真背景の描き方を公開! これは勉強になる! - ねこくまブログ
藤田和日郎先生のデジタル版じゃないか!(藤田先生は原稿用紙に修正液を使って修正しまくります)
それから3点目。ここいじるの勇気がいるなってところで「ガンガン線をたして、なんかちがうと思ったらすぐ消す」という点。
ふつうはキャラの表情とかある程度描いたら、「もういじらない方がいい!」「これ以上、線を描くのは怖い!」っていうところがあると思うんですが、福島さんはガンガン線を加えられます。え、もうここ十分かっこいいのに……と素人の私が思うところでもガンガンいく。そして、表情も決まってかっこいいぜっと思っていた表情を全部消してかきなおす!
は、はんぱねえ……
最後に4点目。「仕上げはめちゃくちゃ細部にこだわる」という点。素人の私は正直、イラストとか描いてて「よし! いい絵が描けた! これくらいでかんべんしてやるか~」って最後らへんはざっとすますんですけど、やはりプロの福島さんはめっちゃ仕上げてくる! 細部の細部に修正を加えるのをみて、「こ、これがプロのイラストか……」と圧倒されました。
せっかく動画を視聴したから絵を描いてみよう
描いてみました。
ペルソナ5のマスコットキャラクター「モルガナ」のコスプレをするねこくまくんです。レイヤーを分けずに黒ペンと消しゴムをつかって彫刻のように仕上げました。あと今までペンタブの筆圧調整をガン無視して使用していたので、調整してなめらかな抜き線ができるようになりました。ペンタブ買ったの何年前だっていう話←
まとめ
やはりプロのイラストメイキングを見るととても勉強になりますね。目が疲れるのでPCのペンタブレットを最近までつかっていなかったのですが、今度からは少しずつ練習していこうかと思います。私もかっこかわいい絵が描けるように精進していきたいです。
おまけ
↑目が狂気をまとっていて変態じみているので、これを描いた作者は気がくるっていると思いました←
副島成記さんの公式画集あります! 画集2段も近日発売予定。ペルソナ5のキャラクターたちものっているかも。