筆者がはじめて「ケータイ」を持たせてもらえたのは、中学を卒業したばかりで高校入学前の時期だった。この時期になると、友人のほとんどが親から買い与えられていて、みんなで集まったときに携帯番号やメールアドレスを交換した。
その買い与えられた「ケータイ」は今でいう「ガラケー」であり、スマホのようにネットが定額制ではなかった。使用するのはもっぱら通話か、主にキャリアメールである。たまにネットを長時間したり容量の大きい音楽やら画像やら動画やらをダウンロードしてその請求額に震えたくらいである。しばらくして、ネットの定額制が導入され、気軽に小さな画面でインターネットをしたものだ。
インターネットは今でこそスマホで気軽につかえて若い世代にも親しまれているが、私の間隔ではその当時はまだまだ未知のものだったように思う。
インターネットができる「ケータイ」。その仕組みをよくわからない親が、子どもに「ケータイ」をあたえていいのか、またあたえる時期を悩んでいたであろうそんな時代。
ただそれは今も昔もかわらないのかもしれない。買い与えるものが「ガラケー」から「スマホ」にかわったくらいで実質的には同じようなものだろう。
ただその「ガラケー」を買い与えられていたアラサー世代の子供たちが大人になった今、親の「ガラケー」を「スマホ」にするべきかどうか考えるときにきているのだ。
ガラケーは2017年以降に生産終了。そのときどうする
2017年以降に生産終了となるガラケー、以降は「ガラホ」に統一 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト
日本経済新聞は2015年4月24日、国内の携帯端末メーカーが独自のOSを搭載する従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」の生産を、2017年以降に 中止すると報じた。スマートフォン(スマホ)の普及が進み、メーカー各社にとってガラケーの開発は重荷になっていた。以降はOSを米グーグルの Andoroidに統一した携帯端末(ガラホ)に統一するという。
上記の引用の通り、ガラケーは2017年に生産終了される。このことにより買い与えられていた子供と買い与えた親の状況がまるっと逆転するだろう。
親が契約内容やインターネットの仕組みがある程度わかっていてスマホをつかう家庭はなにも心配いらないかもしれない。ただ、これだけ「スマホ」が普及したにもかかわらず親が現役で「ガラケー」を使用している家庭は少なくないと推測される。
筆者の家庭では両親とも通話プランのみのガラケーを使用しつづけている。何年も前に機種変更して以来、そのままである。
保証をつけてはいるが、月日が重なるごとにガラケーの寿命や電池パックの寿命は減り続けている。最悪の場合、保証期間がすぎて保障の対象外となる可能性もある。
今のうちにキャリアで機種変更をすればいいのだろうが、いずれ「ガラケー」自体の生産が終了するため焼け石に水の状態だ。
そこで3大キャリアであるdocomo・au・softbankが提示した代替品が「ガラホ」である。
スマートフォン(スマホ)の基本ソフト(OS)を使いながら、従来型携帯電話(ケータイ)と同じように使える新型端末「ガラホ」。このガラホの販売を6 月に開始したNTTドコモだが、期待していたケータイユーザーの移行は一部だけにとどまり、店頭では苦戦している現状のようだ。
ところが、ユーザーからはあまり受けいれられていないようである。それもそのはず。基本的にガラケーからガラホに変えると料金が高くなるように設定されているからだ。
auガラホAQUOS K SHF31に新プラン登場!でも結局高くなっちゃう - ぽんたが携帯電話をいじくってみる(リンク切れ)
通話プランのみで、ネットもメールもしない。そんなユーザーは意外と多いと思うのだが、どうしてもキャリアはデータ通信をつけたいようだ。
シムフリーのガラケーが登場。救世主になりえるのか
万を持しての登場したシムフリーのガラケーが登場した。名前を「Simple」というらしい。筆者はこの機種に期待をこめていた。ところが……
人気がたかくすぐに完売してしまったようだ。増産の予定もないという。
ただひとつ、気になった点は少ないながらも不具合がおこっていることだ。
同製品を購入した一部のユーザーがTwitterで、「SMSの受信ができない」などの不具合を報告している。同社は「不具合の報告はサポートセンター で受け付けている。初期不良の可能性もあり、製品の交換など個別に対応している。不具合は非常に多く起きているというわけではない」と説明している。
とても需要のある商品なので、今後このような商品が出る場合はぜひとも改良してもらいたい。
まとめ
通話プランのみの親のガラケーをどうするのか。思いつく方法を箇条書きすると
- 状態の良い白ロムを中古等で確保する
- 生産終了前にキャリアで機種変更する
- ガラホのデータ通信を切って使用する
- シムフリーガラケーの動向を注視する
の4点である。
ガラケー生産終了の2017年まであと少しの猶予がある。それまでになにかしらの答えをださないといけない。
追記
現在は、SIMフリースマホにdocomoのFOMA SIMとmineoのデータ通信のみのSIMの2枚差しで月々2000円程度に料金を抑えています。
下記の記事で紹介していますので、参考になれば幸いです。