だれか「面目ない鳥」を知らない?

子どものころ、借家のさびれた畳の上で寝ていた。 独特な焼けた畳のにおい。肌をむきだしにした手足が、動かすたびにざらつく。 朝。 薄汚れた天井。 玄関の隙間からこぼれる、霧のかかった蒼い庭先。 どこからともなくきこえてくる鳴き声。 そいつは近くの木にとまっているのか。 遠くの山から鳴いているのか。 それとも…